宝塚市にある勤労市民センターが元々は耐震補強工事予定だったものの、老朽化の進み具合で費用対効果などの面から建物解体へと切り替わったため、解体直前に深夜の消防訓練が実施されました。
訓練は参加者に内容をお知らせないまま進めるブラインド形式で実施。調理室から出火し、柱の陰にはよく確認しないと見過ごしてしまう要救助者がおり、さらにはいきなり250 kgの大型家具が倒れて要救助者を捜索していた隊員が巻き込まれて行動不能に陥ってしまう突発事故などのシナリオが含まれました。
現場環境も解体前の建物のため、非常照明を含めた全ての照明が外されており、深夜に実施された訓練のため非常に暗く、さらに火災によって発生した濃い煙を再現するために演出用の煙(防災訓練に使われる無害な白煙発生装置)を充満させており、人工的にとはいえ最も煙の濃い場所では手を伸ばした指が見えないほど。また濃い煙のため多少の照明でも散光してしまい、視界の確保が困難になっています。