製品の選び方

停電対策に防災向けソーラーチャージャー!持ち運びできる太陽光発電パネルでスマホも充電

スマホ充電できる携帯型の太陽光発電パネル

発電機の種類として工事現場でよく見かけるガソリンを入れてエンジンを回すタイプのものがありますが1台10万円近くしたり、本格的なキャンプや仕事で使わない限りは使う頻度も低く、メンテナンス不足になりがち。

かといってお手軽な手回し式の発電機ですと、スマホ1台をフル充電するのに何時間と回さなければなりません。検証の一例として、日経プランワンの記者さんも実際に挑んだようですが、結果は下記の通り…。

妻から長男、次男へと、バトンならぬハンドルリレーを続け、10分たったころには皆、親指の腹が真っ赤になった。スマホの充電量は3%増えただけだった。
引用元:頼りになるか スマホ用発電機の実力、記者が検証 (日経プラスワン2014年5月17日付)

手回し充電器は電力の消費量が控えめなラジオやLEDライトであればカバーできますが、スマホを満充電にしておこう…みたいな用途には不向きです。

携帯できる太陽光発電パネル(ソーラーチャージャー)もA4~A3サイズぐらいの面積になると、日が出ていればスマホ充電ができるくらいの発電量が見込めます。

ソーラーチャージャーの欠点と対策

太陽光発電という性質上、夜間は発電できません(厳密には弱い光を受けて微弱な電流が流れていたりしますが)。曇りの日も発電量が大きく減少します。

また、パネルの面積によって発電量も変わるので、手のひらサイズの太陽光発電パネルでは防災用の発電量としては不十分でしょう。

この不安定さを手軽に補う方法として、コピー用紙ぐらいのパネルサイズを一つの目安として短時間で充電できる発電量を確保しつつ、貴重な晴れの日のタイミングに、きちんと予備の高容量モバイルバッテリーへ充電しておくことです。

数日、雨の日が続いたとしても晴れの日に数個のモバイルバッテリーを急いで充電していけば、防災グッズとして用意する予算も抑えつつ長く電力源を確保できます。パネルが小さく発電量も少ない製品だと1日充電したのにフル充電にならない…みたいな事が起きやすくなります。

他に発電する選択肢はあるのか調べてみた結果…

一応ありますが、何かと取り入れにくい製品が多いです。

小型風力、自転車のタイヤを回して発電するもの、近くに水路があれば小水力発電(マイクロ水車)などの方法がありますが、発電条件や予算面でハードルが高めです。

電子工作・DIYが得意な方であれば高効率な手回し発電機の作成や、飲用には適さない水を焚き火で沸かして蒸気タービン発電、より安価に太陽光パネルを仕入れて充電に適した出力に調整したりすることもできるでしょう。この辺の発電システムについては、やはりまだ一般人には実現面でハードルが高そうですね。万人向けとは思えませんでした。

現状、入手しやすさ・予算の手軽さ・発電量・発電条件などを踏まえると、太陽光発電パネルでの発電→USB充電という方法がバランス良い選択だと考えています

もちろん、発電機だけで10万円くらいの予算があり、趣味や仕事でそこそこ使う場合は、インバーター発電機などもご検討ください!

停電対策に防災向け太陽光発電パネル

主要なメーカーで言えば、Anker、RAVPower、suaokiあたりになるとは思います。ただ、数多くのレビューを見ている限り、製品との相性なのかは不明ですが「充電は可能だが、想定以下の発電量になる場合がある」という現象が報告されています。

すべて製品との互換性を確認できないので歯がゆい状況ではありますが…、前述の3社以外の選択肢も入れたいと思い国産メーカーも含めてピックアップいたしました。

国産の小型・軽量のソーラーチャージャー オーエスエム社 GN-100

日本製 10.8W どこでも発電 OS オーエス ソーラーシートチャージャー GN-100
最大出力10.8W
本体重量約240g
コンパクトさ長さ30cm、直径9cm程度の筒状に丸められる
設置金具シートの四隅にハトメあり
付属品収納袋(紐付き)×1

クラウドファンディングの「Makuake(マクアケ)」で人気が集まり一般販売も開始された国産のソーラーチャージャー。太陽光モジュールも組み立てもすべて国内工場にこだわった製品(工場の地域はMakuakeより)。

“国産だから良い”という単純なハナシでなく、丸められるほどの柔軟性や、結晶系太陽電池にはない発電安定性の実現のためFWAVE株式会社のアモルファスシート「FWAVE」採用で振動や衝撃にも強い特長(ガラスが使われていない)があります。

災害時の使用を考えると、ピークの最大発電量よりも曇り空でも発電量を確保したり、肝心なときに破損してしまわない耐久性に魅力ですね。

Amazonで価格を確認

ポーチ一体型で関連製品をまとめやすい suaoki ソーラーチャージャー 21W

suaoki ソーラーチャージャー 21W 電流計付き 2ポート同時充電 USB自動検知機能 iPhone XR/XS/XS Max/iPad Air 2/mini 3/Xperia/Galaxy S6/Android各種対応 ソーラー充電器 折りたたみ コンパクト 防水仕様
最大出力21W
本体重量約960g (梱包重量として)
コンパクトさ20cm × 28cm × 3.5cm
(縦横サイズはA4コピー用紙ぐらい)
設置金具カラビナ用の穴あり
付属品USBケーブル、フック(4個)

suaokiはAnker、RAVPowerと比較するとソーラーチャージャーのラインナップが多く、100Wを超えるパネルも販売しており注力具合が伺えます。そのうち、防災グッズ向けとしてバックパックに入る範囲のサイズで、スマホ充電の発電量が確保できそうな本製品を選定しました。

最大発電量は高めなものの、梱包重量は約1kg。縦横サイズはA4コピー用紙ぐらいあります。展開時にはA4用紙が4枚分広がるカタチになり80cmの長さになります。製品の大きな特長としてシートの一部がポーチのようになっており、手持ちのモバイルバッテリーやケーブル等も一緒に収納できるのが散らからずに便利ですね

Amazonで価格を確認

バックパックにも収納しやすい縦長タイプ RAVPower ソーラーチャージャー 21W

RAVPower ソーラーチャージャー 21W ソーラー充電器 ソーラーパネル 2ポート iPhone XR/XS/XS Max/iPad/Xperia/Android各種対応 防災 キャンプ アウトドア用 RP-PC118
最大出力21W
本体重量約600g
コンパクトさ約15cm × 約29.5cm × 約1.1cm
設置金具シートの四隅にハトメあり
付属品4 x ステンレスフック
1 x Micro USBケーブル(60 cm)
1 x Micro USB ケーブル (30 cm)

この最大出力を持ちながら製品の厚みを1cm程度に抑え、縦長スリムのデザインでバックパックにも入れやすい形状になっています。発電効率の高いパネルが採用され、展開時でも50cm程度の長さに収まり、身長170cmの成人男性ならばバックパックの背面にぶら下げても長すぎないぐらいコンパクトに仕上がった製品になっています。

Amazonで価格を確認