京都市消防局、強風下における街区火災を想定した訓練の活動写真。
新潟県糸魚川市で発生した大規模火災(糸魚川市駅北大火)では強風にあおられ、飛び火により鎮火に約30時間かかり、焼失面積は約40,000平方メートルに及びましたが、この訓練では特別高度工作車(ブロアー車)を用いて強風を再現すると共に、強風時の放水活動に対する影響などが検証されていました。
特別高度工作車の車輌後方。放水箇所は写真の向かって左上、ファンの横に垂れ下がっている赤いロープ付近を目標。
放水する場所から特別高度工作車を見たところ。
放水する消防士の手元の紫色をした放水ノズルについてですが、こちらは京都市消防局のオリジナル仕様、大量放水を可能にするべく大口径化されたものだそうです。
防災訓練や防災関係のイベント、ニュース・映画などで消防士が放水する場面自体は皆様も見た事があるとは思いますが、1つのノズルを3人がかりで構えて複数名がバックアップする様子は中々見た事がないのではないでしょうか?
消防士の立ち位置付近では猛烈な風が吹き付けており、真正面に立たなくても目を開けてられないほど。
放水先の様子(撮影:シャッタースピード100分の1。大口径ノズルでないバージョン)。放水には強風を起こしている特別高度工作車のファンに当てないように注意が呼びかけられていました(ファンのほうが壊れてしまうため)。また、訓練のきっかけとなった糸魚川市駅北大火では放水位置が別のところへズレたり、線上に放水された水も強風でかき消されるようなケースも。
横から撮影しようにも建物の配置(この訓練場は建物のレイアウトを変更できる)の関係もあってか、消防士の近辺では渦巻くような暴風雨となり、どの方向からでも水が入らないような防水カメラ(あるいはケース)じゃないと厳しいほどでした。。。
強風下における街区火災を想定した訓練終了、お疲れ様でした!
黄色の通常ノズル。
大量放水を可能とすべく大口径化された紫色の京都市消防局のオリジナルノズル。