南海トラフの巨大地震(M9.0)により岸和田市において震度6弱、道路、電気ガスなどインフラ関係への被害も相次ぎ、大津波警報発令により住民の集団避難が必要となったという想定で実施されました。
訓練会場は競輪場の駐車場を使用、ご覧の通り市街地の中にあります。会場内の仮設トイレには洗面所も併設。
幼稚園~小学校まで多くの地域住民が参加、避難訓練の列は幼稚園児が真ん中に、その両脇に小学生が見守る形を取っていました。防災訓練と言うと近年では同じ週末に開催されていても高齢化が目立ち、消防士の意見発表会でもそれは実感している事だと述べられていましたので、岸和田市のような地域住民の参加率が高い訓練の背景には、日頃の交流などにも現れていそうです。
消防ヘリ「おおさか」による救助救出訓練も近くのマンションの屋上を利用。
岸和田市消防本部による活動。レスキュー隊のユニフォームの背中に「岸和田」とありますが、他の地域と違って字体(フォント)が特徴的。
水防団の入場。水防団の訓練では土のうを急ぎで作ったり、堤防の法面保護や越水防止などの目的で様々な工法が実施されますが、岸和田市の今回の訓練では、、、
仮設橋が組み上げ始められ、
番線(鉄製の太い針金)、かすがい、釘など用い無事完成。水防団の訓練で仮設橋の設置までするのは全国的にも珍しいのではないでしょうか。
土のう作り、各水防工法も順調に進み、
こちらも完成。竹が編み込まれたタイプは築廻し工と呼ばれ、堤防の斜面崩れへの補強として採用されるそうです。
初期消火の訓練ではお馴染みのバケツリレーも実施。
地域住民参加のバケツリレーよる初期消火で追いつかない家屋では岸和田市の消防団が対応。
市長や関係機関代表者による講評にて岸和田市総合防災訓練が無事終了、お疲れ様でした!