チェックリスト

防災ポーチの中身チェックリスト42選!最低限必要な防災グッズと優先度が低い製品も掲載

「必要最低限」はどう決めればいいか?

防災グッズと言われている製品の多くは「被災後は必要となるだろう」と思われる一見すると必需品だらけで固められていることが多いです。ならばどれを削っていけば良いでしょうか。「必要最低限」を決める一つの基準として、、、

被災直後、生き延びるために役立つもの。
そして、安全な場所へ向かうために必要なもの。

と設定しました。そうすると、防災グッズの保存食とかは3食がっつりとかは不要ですし、飲料水も必需品ではありますが大量に持ち歩く訳にもいきません。

ここでは総重量1~2kgに抑えて持ち運びやすく、なおかつ被災直後のサポートに繋がりやすい防災ポーチを目指して下記の通り

  • 優先度が高い20選
  • 状況に応じて調整する12選
  • 優先度が低い10選

全部で防災グッズ42個選定し、チェックリストを作成しました。

優先度が高い防災グッズ20選

ポーチ
普段から持ち運びやすい・身に着けやすい製品を選定。水損対策として無理して完全防水ポーチを買わなくてもジップロックなどのパッキングで対処は可能です。
LEDライト 停電にもなれば都市部でも深夜の森のように真っ暗です。スマホのライトもありますがバッテリー節約も兼ねて、軽量のライトを用意しましょう。山間部や安全な場所への移動も時間がかかる場合は、環境に応じてスペックも高めの製品が良いと思います。
モバイルバッテリー 基本的にはスマホの充電目的ですが、USBライトやラジオへの給電ができると荷物もコンパクトにできます。
予備の乾電池
モバイルバッテリーから給電不可能な製品ならば別途用意。単三電池やコイン電池あたりがよく候補にあがると思います。
充電用ケーブル 外出時間が長時間の場合、避難所などで充電の支援を受けられることがあるので急速充電アダプターや変換ケーブルがあると便利です。
ラジオ 被災直後は災害規模によってインターネット回線にそもそも接続ができない場合があります
筆記具
ラジオや公的機関から取得した情報のメモに。メモ帳・ボールペンがあればOKですが、耐水性のある製品も市販されています。
常備薬 定期的に飲む必要のある医薬品はご注意。
救急キット 清浄綿(個別包装)、救急絆創膏(バンドエイド)、目薬、マスクなど。自身の対処能力やポーチの収納力などに応じて使い捨て手袋、包帯、小型ハサミ、防水パッド、テープ、消毒液などの追加を検討。
消毒アルコール 除菌タイプのウェットティッシュでも構わないですが、まとめて梱包されているものはジップロック等で気密性を高めないと乾燥してただの不織布になっている場合があります。アルウエッティやショットメンなら個別包装で持ち運びが可能です。
マスク 新型コロナ対策だけでなく、被災時の粉塵避けにも使えます。
目薬
普段使わない方ももっておくと、目にゴミが入った場合の処置に使えます。被災時は断水で顔も満足に洗えない状況なのでわずか10ccの目薬が助けになることがあります
ホイッスル 救援を求める場合に利用。
オレンジ色の布
救援を求める場合に利用。都市部だと被る色が少ないため蛍光オレンジ色はよく目立ちます。実際に振る機会は少ないでしょうが、入れておいても布切れ1枚程度の負担にしかなりません。普段から派手な色のハンカチやタオルを持ち歩いている方は代用できます。
ジップロック 救急キットやバッテリー、ラジオの水損防止のため個別にパッキングしておきます。また、一度も使っていない清潔なものであれば緊急のウォーターバッグにもなります(飲料水の確保)。
ポリ袋 厚手のほうが汎用性が高くなります。荷物や足の防水性確保に。
マジックテープ 荷物をまとめたり、一時的な荷物の固定に。
飲料水
ポーチだと200~300mlの飲料水(お茶など)か、緊急時用に特化するならば携帯型浄水器(Mizu-Qなど)とポリ袋とで確保。夏場だとより消費量が多くなるので、別途用意する必要がでます。なお、200mlサイズでも高さは15cm、直径は5cm程度あります。
ハザードマップ
生活圏内の最新版ハザードマップを手に入れておきましょう。支援施設や被害が及びにくい細かな場所を確認できます。主に市役所で入手でき、平時はスマホでも閲覧できますが、大きな災害の場合はインターネットに接続できなくなります(ダウンロードしておいてもよいですがバッテリーの節約にもなります)。帰宅困難者向けの支援情報をまとめたリーフレットも配布されている場合があります。
ペーパータオル
厚手でしっかりしたものだと、雨や汗で濡れた身体を拭く→絞る→また拭くといった利用法ができます。平時はジップロックへ圧縮して保管。

ほか、女性向けの衛生用品、小さなお子様向けの用品などを追加していきます。
また、防災ポーチに歩きやすい靴とかまでは突っ込んでおけないので、通勤先での被災で徒歩帰宅になった場合に備え、ロッカーや机の下に用意しておくと良いでしょう。

状況により調整が必要な防災グッズ12選

こちらのチェックリストは常に決まった量を持ち歩くのではなく、状況に合わせて加減するものをリストアップしています。

  • 寒がり、暑がりといった個人差
  • 行動範囲、自宅から通勤先までの経路の安全性
  • 季節による寒暖の変化、その日の天候

たとえば「冷え込むな~」と思ったらカイロを1つ多めに持っていくような感覚で調整します。自宅から通勤先が遠ければ、それだけでも被災して徒歩帰宅するまでの道のりがハードになってくるはずです。逆に一時的に緊急避難として身を寄せられる公共施設が多い地域ならば、アルミブランケットにくるまって凍えるようなリスクは低下するでしょう。

ポーチの変更
ポーチの大型化やポーチを2つ用意。例えば夏場ですと、飲料水のボトルを大型化(500ml)に対応できるポーチに変更したり、熱中症対策用品が増えた場合に追加容量が求められる場合がでます。
カイロ 冬場、必要に応じて量を調整。
タオル
冬場、追加の防寒具や夏場の直射日光を避けたり、荷物のあたりを和らげるクッションとしても使えます。夏場用には冷感タオルへと切り替えると熱中症対策に有効です。
保冷剤
夏場、熱中症対策に。いまや炎天下だと数時間でも熱中症で倒れる人が出る時代です。タオルにくるんで持ち歩いておけば数時間程度は冷気を保つことができます。
急冷剤
夏場、氷のような冷気を作れますが外気に出すと10分そこそこで溶けていきます。そのまま使うよりジップロックで冷却水に変えてタオルを改めて冷やすなど、冷気を一瞬で使う方法よりも長持ちさせる方法を模索すると効果的に使えるでしょう
アルミブランケット
冬場、やや厚手で1.5m×2mのサイズでもポケットティッシュ2つ分くらいに折り畳まれており重さは100g以下。銀色に反射したりカラーが派手なものが多く目隠しシートには使いにくいです(ちょっと目立つ…)。風が吹きこない場所でじっとする分には保温効果が得られますが、風も強くなってくるとウィンドブレーカーのようなジャケットが必要になってきます。
緊急脱出ハンマー
バスやタクシーなどの車両へ乗車する機会が多い方は常備しておくと車両水没、事故時の脱出時に心強い防災グッズになります。そういえば乗客側に完備されている事ってほとんどありませんよね。
携行食
普段の食事のような量を想定してしまうと大荷物になるため、気力を保てる程度のお菓子を入れておきます。人間は何も食べなくても数週間は身体の脂肪分などからエネルギーへ転換されますが、飲料水を一滴も飲めない状況だと2~3日で生命の危機と言われています。
アロマオイル
気分が落ち着く、ストレスが和らぐといった感覚を持たれる方は持ち運びましょう。持ち運んでも小瓶1つの重さです。不安解消にはラベンダーオイルが科学的にも効果的との事なので、災害発生時のパニックや動揺から少しでも冷静な判断を取り戻すために入れておくのは悪くない選択肢だと思います。
携帯レインコート 普段の行動範囲や経路によっては必要性が高まります。また、使うとしても100均のものよりもしっかりした作りで備えましょう。丈が足らなかったり、スキマから浸水してきたりします。さらに透湿性もないため蒸れやすくて長時間の行動もしにくい欠点もあります。
目隠しシート 着替えするにも場所を選びにくく、緊急的に用を足すにもちょうど目隠しするものがない場合のシート。目隠しポンチョみたいな製品もありますが、90~120Lの黒色業務用ポリ袋を加工して使ったり、レジャーシートを流用することもできます。
携帯トイレ 自宅でのトイレ処理には使えますが、屋外で緊急のために用を足す場合はあってもなくても状況は変わらないと思います(その場で公衆トイレが完成する訳ではないので…)。むしろ目隠しの確保や事後の衛生用品(ペーパー等)を多く用意する必要がありそうです。

携帯トイレは賛否が分かれるところですが、「自分ならどのように用を足すのか」を具体的にイメージして調整するしかないですね。

人によって目隠しシートだけあればOKとする方もいれば、携帯トイレで全部対処するという方もおられるでしょう。また、「携帯トイレをもっていったけど目隠しシートがない!」とかにならぬよう気をつけましょう。ちなみに排尿頻度は1日あたり大人で5~7回とも言われています。排便頻度は1~3日1回程度です。

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優先度が低めな防災グッズ10選

優先度が低いものとしては以下のような防災グッズがあげられます。

これらは一時避難になるような建物が一切なくて、野営を強いられた場合に役立つかもしれません。しかし、そこまで想定すると防災ポーチ単体で備えられる範疇を超えてくるところがあるので、モノを揃えるよりも先に野営術などを身につけると良いでしょう。

ナイフ 利用頻度は低いでしょう。
多機能ナイフ
利用頻度は低いでしょう。
マルチツール 利用頻度は低いでしょう。
ワイヤーソー 利用頻度は低いでしょう。
メタルマッチ 利用頻度は低いでしょう。
ロウソク
明かりはLEDライトで対応しましょう。面発光のCOBタイプであれば1灯で従来の懐中電灯にはない広さを照らすことが可能です。
ロープ ロープの活用術を十分に身に着けておかないと利用価値が低くなってしまいます。ロープで野営も懸垂下降さえもできちゃうプロの方は優先度が高くなるでしょう。
ライター
緊急的に焚き火で暖を取らなければならない場合や、消毒しなければならない局面が想定される場合はケースに入れて保管します。都市部だとおそらく不要でしょう。また、被災直後は火災の拡大といった二次被害の可能性が高まるため基本的には火気厳禁としましょう。
軍手
防災グッズのセット品には軍手とかが入っていますが、普通の軍手は滑りやすくグリップも効きません。水気にも弱いです。手先を守る・保温効果・作業性を高める場合は、ちゃんと考えられた作業用手袋を買いましょう。防刃・耐切創性手袋みたいな安全性重視の製品もあります。
発電機
手回し発電機やソーラーバッテリーチャージャーを用意するより、予備バッテリーの複数個携行が現実的かと思われます。ソーラー発電も面積がないと発電能力が弱々しく、面積があるタイプはそれだけで500gとかになってしまいます。ご自身の行動範囲における支援の見込みや、荷物とのバランスを踏まえて検討してください。

マルチツールとかはどれもデザイン性も良く男性はつい手が伸びそうなアイテムではありますが、栓抜き、ドライバー、ペンチ、ヤスリ、釘抜き、のこぎり、斧、スケール…とかは、まぁ被災直後には使いませんよね。。。

ナイフに関しても普段扱い慣れてない方が所持してもケガするくらいで効果的には使えません。あとは被災直後や安全な場所へ移動中の利用頻度も低いです。多機能ナイフで機能が増えてもマルチツールと同様の結果です。

防災グッズのセット品の購入前チェックリスト

必要な防災グッズは個人によって異なってきます。

防災グッズのセット品は製品としての性質上、決まったものをギフトセットのように詰め込んでしまっているため、不要に感じる防災グッズも入っていたりもします

内容を見て納得した上で導入する分には問題ないですが、生き延びるための防災グッズを今から検討しようとしているのに「面倒だからセット品でいいや~」では被災後に「こんなハズでは…」と落胆することになるでしょう。

  • 自宅にすでに被ってる防災グッズはないか?
  • スーパー、100円均一、ホームセンター等で入手できないか?
  • 入っている分量や回数は目的を果たせるのか?
  • 持ち運んだ先で利用するイメージがつくか?
  • 優先度が低そうな防災グッズが多く含まれてないか?
  • 使い方がよくわからない防災グッズが入っていないか?
  • 含まれている防災グッズの耐久性などは問題なさそうか?

また、防災グッズを改めて観察すると基本的には「生活雑貨」に近いものがほとんどで、東日本大震災をベースに考えられた特注の製品みたいなものがない事に気づきます。

なので、「防災グッズ」と書かれているからといってよほどの製品でない限りは特別な仕様は施されておらず、身の回りの製品で十分、防災面での価値が見いだせるという事を再確認しておきましょう。

キャンプ用品とかは屋外活動を前提に設計されているものが多いため、少しコストを積み増す必要がありますが、当然ながら製品仕様として耐久性に優れるものが多いです。